季語 寒露

おはようございます。

 

今日は二十四節気のひとつ(17番目)である寒露です。

 

寒露とは現在広まっている定気法では太陽黄経が195度のときをいいます。

天文学ではその瞬間を指しますが、暦では霜降までの間をいいます。

 

では、太陽黄経とは何でしょうか。太陽黄経とは、春分点黄道天の赤道との交点)を起点として、黄道を360度にわけたものを黄経といいます。秋分点は180度、夏至点は90度、冬至点は270度になります。

 

寒露の時期は、露が冷気によって凍りそうになり、雁などの冬鳥が渡ってきて、菊が咲き始め、こおろぎなどが鳴きはじめる頃とされています。

暦便覧では「陰寒の気に合って露結び凝らんとすれば也」と説明しています。

 

汲み置きの水平らかに寒露の日  角川照子

 

予おそらくは土間でしょうか、そこに予め汲み置いた水が凍りついた情景を詠んだ句で、まさに寒露の時期にふさわしいなと感じました。

現在は地球温暖化寒露の時期、10月中旬では、なかなか水は凍りにくいですが、一昔前はそのような情景が見られたと思います。