秋の短歌
みなさん、おはようございます。
今までは俳句を多く取り上げて来ましたが、今日は短歌を取り上げてみたいと思います。
和歌、短歌はそれぞれ、五・七・五・七・七の三十一文字から構成されていて、明治時代以降の作られたのを「短歌」と読んでいます。
金色の ちひさき鳥の かたちして 銀杏ちるなり 夕日の岡に
【 意味 】
黄色に色づいたイチョウの葉が、まるで金色の小鳥のような形をして散っています。秋の夕日に照らされている丘の上で。
短歌でよく用いられる倒置法です。倒置法は叙述の順序を入れ替えることによって、言葉の強弱・アクセントの効果を引き出す手法です。倒置法のメリットとして、結句に余韻を持たせる効果があり、また、結句の言葉を強調する効果があります。あるいは、すぐに種明かしをしないで、最後まで読み手に興味を持ってもらえるようにするための効果があります。
この短歌も、金色のちひさき鳥のかたちして夕日の岡に銀杏散るなり とすると情景はわかりますが、余韻はないように感じ、普通の歌という感じがします。
今日は短歌を取り上げてみました。では。