みなさん、おはようございます。
今日は万葉集の中で秋の七草のひとつ「なでしこ」を詠んだ歌を取り上げて見ます。
我が背子が 宿のなでしこ 日並べて 雨は降れども 色も変わらず
大原真人今城(おおはらのまひといまき)
【意味】
あなた様の庭のなでしこが何日も雨が続いていますが、色も変わらず綺麗に咲き続けていますね。
野辺に咲く可憐な花「なでしこ」ですが、奈良時代では庭に咲いていて、愛でていたことがうかがえる歌です。
作者の大原真人今城は奈良時代の皇族・貴族・歌人です。敏達天皇の後裔で、初めは今城王となっていましたが、臣籍降下して大原真人姓となった人です。
今日はこの辺りで。失礼します。